言霊
何にもいらない。
必要なものなんかない。
大切なもの全部捨てたっていい。
それくらい大事だったんだ。
君達の声から大切なものを感じるたびに思っていた。
それ以外のことは考えてなどなかった。
ただただ… すき 。
それだけで僕は生きていけるはずだった。
ただただ… すき 。
僕は君達だけ、君達は僕だけ、それでいいよ。
ただただ… すき 。
君がいればそれだけで生きていけた。
愛とか恋とかそんな言葉でくくんなくていい。
そんなんじゃない。
どんな「好き」でもなくてただただ…すき。
「夢を選べばいいーそれが君の後悔しない道」
いつか君が言ったよね。
そんなことないよ。
夢を選べばいいんじゃない。
だからといって君を選べばいいんじゃない。
自分で選べばいい。
君が選んでくれたこの道がこんなに辛いのは
だからーだよ。
夢が大事で君も大事だから、だよ。
どちらも簡単に捨てられるものじゃなかったからだよ。
こんなに好きなのにね。
どうして好きなんだろ。
大好き。
なのに…どうして先に逝っちゃったの?
好きになったのがが君でなかったらよかったのに。
同じ夢を共有しあえる仲間であったならこんなに傷つかなかったのに。
あの時、友達にならなければよかったね。
近くに在った者ほど
なくなったときの喪失感は多いんだよ。
遠い地方の桜の木が消えてもあんまり感傷はない。
だけどね、部屋の花が枯れた時は悲しいんだよ。
君達も遠い地方の花であってほしかったのに。
だって、今…
こんなにも…つらいよ。
大事だったんだよ、君達のこと。
だから、今日から僕は…自分で選ぶよ。
君の温かな笑顔に背いて、君だって僕を背いただろ。
君と一緒が良かったのに。
君と一緒だったからこっちを選んだのにねー。
仕方ないのかな。
君がいなければここに残る意味などないのに、どうしてまだ…
こんなところにいるんだろうね。
ううん、本当は分かってるよ。
僕を必要としてくれている人がいるから。
僕は簡単には逃げられないんだ。
鎖でつながれているんだよ。
英雄という鎖。
僕を必要とする人々の心の鎖。
だから逃げられないんだよ。
本当は逃げたいんだ。
だって君がいない世界など必要ない。
何にもない、愛しい者の消えていったこの世界、悲しみと憎しみばかりが増幅して…
それでも君達がいれば幸せだったんだよ。。
でもね、
さよなら…。
さよなら……。
世界で一番大事な…僕の友達。
暗い夜も更けていく。
明るい朝…。
とうとう…最後の決戦が始まろうとしていた。
本当ハ君達ノイナイ世界ナド意味ナイノニネ、鎖デシバラレテイルンダヨ。
タトエ君ト戦ウ事ニナッテモ背ク事ノデキナイ運命トイウ名ノ鎖。
コメント
これは詩のつもりじゃなかったんだけど…。幻想水滸伝Uをプレイして書いたモノで、最後にもう少しあるんですけど、省いちゃいました。幻想水滸伝Uは私の今までやった中で一番のHIT作品でした(*^_^*)初めて、RPGで1回クリアじゃ物足りないと思った作品です。しかも4回クリアしたという(^^;)これはBAD ENDINGの時の最終決戦思い浮かべてて、"君"はお分かりだと思うのですが1人じゃありません。物語の主人公の幼なじみと義姉二人にあててる主人公の想いはこんなんかな〜と思ってふと書いたモノデス。
詩のページトップに戻ります。
TOPに戻ります。