寂しいな
ほかの誰に抱かれていても
あたしの心はからっぽなままなの

まだあなたの姿はこの瞳に映ったままなのに
あなたの声はきこえないの

あたしはいつだって独りじゃないはずなのよ
絶対に独りの空間など作らないもの
なのにどうしてこんなに寂しいの?

どんなにどんなに
あなたでない声で誰かが
「愛している」
と囁いてもあたしの心はからっぽのままなの
どうしてこんなに寂しいの?

寂しいな
どうしてあなたの姿はこんなにも鮮明なのに
あなたの声だって覚えているはずなのに
聴こえないの
聴こえないのよ
幻聴でもいい
「愛している」
そう聴こえないかしら?

あなたを失ってあたしはあたしでなくなって
こんなからっぽな心のままで
いまだにあなたを忘れることさえできないのよ
寂しいな
ねぇどうしてなの?
あたしは独りじゃないのに
ただあなたがいないだけなのに
どうしてあたしの心はからっぽなのかしら…

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