神に見捨てられたネコ
アナタにひろってほしくて
にゃあんて泣いたの
冷たい雨の汚れたダンボール箱
抱き上げたあなたの腕は
とても大きいのにとても冷たくて
あたしは雨が好き
青空があたしたちをあざけ笑うの
神様に虐待されて
天使たちが零した涙に
うたれてアタシは笑うの
悲しいのはアタシだけじゃない
アナタとアタシが奏でる不協和音だって
神様は聞いていない
天使たちが涙しても
アタシたちはアタシたちだけ
自由なの
不快な自由の中で
狭い部屋でアタシはまた泣くの
にゃあんて泣くの
アナタがアタシをかわいがってくれるように
アナタの全てがアタシの中に流れてくる
アタシの身体にアナタを刻むの
一瞬の快楽に溺れて
アタシはまた泣くの
今度は人の声で
アナタを愛しているって…
アタシはアナタに拾って欲しくて
にゃあんて泣いたの
神様はアタシたちのことなんか見てないよ?
だからもう一度 アタシの身体にアナタを感じさせて…
もう一度泣くよ
今度は人の声で アナタを愛しているって…
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