星が泣いていたの
月が笑っていたわ
夜の暗闇が世界を支配して
怯えている星たちに
月は嫌味を言って笑っていたの
悪魔と天使が禁断の口付けをして
交わったの
星がそれを見ていたわ
月は嬉しそうに神様に言いつけしたの
神様が天使の羽をもぎとり
悪魔を牢に閉じ込めたの
血にまみれた堕天使は
泣きながら自らの胸に刃をたてた
星は大好きな天使のなめに泣いたの
月も少しだけ泣いてそしてまた笑った
許される事のない恋をした天使は
美しい羽根を赤く染めて果てた
悪魔は何も知らなくて
一人で牢の隅
ひざを抱えて求めていたわ
あのひと時の快楽を
星が泣き出したの
明るい太陽に怯えて
月も泣き出したわ
暗闇に怯えて
あたしは泣いているの
太陽に怯えて
あなたも泣いているの
あたしとあなたは泣いて交わる
禁断の天使と悪魔たちのように
いつか訪れる最後に怯えながら
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