切ってしまった長い髪
擦り切れた白いドレスを着て
あなたのキスを待っている
今頃あなたの腕の中には 大人の女のひと
あたしはあなたのお姫様になれなかった
成熟しきっていない10代の少女

大人のあなたにほれたの
自慢だった長い髪と
お気に入りの赤いドレスで
あなたに近づいたわ
一緒に買い物へ行った帰り
あたしはあなたを誘惑したわ
厚底の靴で精一杯の背伸びをして

あたしの華奢な体はまだ男の人を知らない
すりきれた白いドレスを着て
雨の中 裸足のままで
あなたのキスを待っていた
あたしはあなたのお姫様になれなかった
成熟しきっていない10代の少女

詩のページトップに戻ります。

TOPに戻ります。