初めて泣いた
涙を知った
あまりに悲しい
そんな愛を知った
二人でいるとき…人の体がこんなにも温いのだと教えてくれたあなた
それなのに心はいつまでたっても穴の開いた空き瓶のように
優しいぬくもりが溜まっていかない
飛べない翼
必要がないから
その羽を一枚ずつむしりとってしまうの
飛べない天使
翼のない天使
青い空に限りない憧れを抱いて
果てない憎しみは消えずに
毎日青空を見ている
愛など知らなければ
悲しみも涙も知る事はなく
今も青空を翔けていられたから
愛の重みで飛べなくなった翼
悲しみから自ら殺してしまった翼
翼のない悲しい天使に
あなたは人のぬくもりのあるキスを送ってください

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